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ママンよりあなたへ…


by fuku_mama
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木内鶴彦さんのお話 8

続きです。
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人類の誕生と歴史
 
で、そこのはじとはじに人類がいるだけなんです。2種類の人類。そして、そういう緑をドンドンあらしてくんですがその緑をドンドン増やし続けるために、いろんな動物やいろんなものが行き交って生活してるわけです。植物を生かすために。
生命体が生きてくうえにおいて、植物をとにかく守っていかないと生命体が生きていけない。やがて、それから、もの凄い歳月が経ってから、約今から500万年ぐらいだろうと思うんですね、ていうのは臨死体験すると今が何年何月ですってことを書いてくれてないんです。これ、一番困るんですよ。自分で記憶してくると、いったい何で覚えたら良いかなと思うと、私は星やってる人間です。
先ず、地球っていうのは首振り運動って歳差運動をしてますね。その他に、例えば歳差運動っていうのは26000年ぐらいの周期なんですが、それよりも古いものになった場合に今度わからなくなりますよね。星座って戻ってきますからね。そうすると今度それぞれの固有の星座ってのが、実はそれぞれの星が固有運動してますから、星座の格好が大分違ってるんです。今の格好と大分違ってるんですね。だからそれを見出してそしてそれの周期性から何年頃だったかと調べれば良い、そうすると何年頃って計算がつくんです。
それは私得意なものですから、そういうことして、臨死の中で、凄いでしょ、そうやって年数を知ってきたんですね。あ-、これいつ頃かっていったら、今から大体500万年ぐらい前、多分人類の発祥、500万年ぐらい前、多分なると思いますけど、それで発祥してきて、それから今から100万年ぐらいしてから大体の人間の形になってきて、こういう形になってきて、もの凄い知的な人達になってくるわけです。そこから新しい文化が生まれてくるんですね。今から大体5万年ぐらい前あたりには、相当立派な文明になってくるんですね。
 
その当時の人の身長というのは、どのくらいかといったら、2mから3mぐらいなんですよ。何故かというと、地球の引力が今より弱いんですよ。弱いんです。深さ2000mぐらい深いとこが当時の標高0m地帯ですから逆に気圧は若干高くなるんです。だから結構平均温度が30度ぐらいになるんです。地球の平均気温というのはどのくらいか、平均ですよ、平均というのは16度ですから、いかに高いかってわかると思います。そういう高い状態。で、高い山岳地帯は、特に標高が2000mぐらいから上ってのは木がないんです、未だ。その当時は未だ木が無い状態ですね。そうしてだんだん緑を増やしてく。緑を増やしていかないと地球で生きてく生命の住める環境が維持できないということで、それで人間とかそういうものが知恵を持つようになってきて何をした。一番の目的は何かといったらお金じゃないんです。
 
一番の目的は何かというと自然界の自然環境を常に安定して緑の量を増やして行くことをドンドン作業としてやっていくんです。山の方へ山の方へとだんだん木を植えたり植林したりして、いろんな事やっていくわけです。ですから、彼等の乗り物ってのは、凄い科学が発達してまして、先ず、住居とかそういうのは地下です。地下帝国。穴掘って、で、大地を、緑を削りたくないものだから、穴掘って地下で繋がっているんです。でも、それも限界があるから、隣町と隣町を行き来するのは上を行くというのをその地下が続くと上空、飛ぶようなものを作るんです。これ、臨死体験で見た時驚きましたね。そんなものこれやっぱり幻覚だろうなと。俺最近UFOみたいな、そんなことやってるからいけないのかなと、そんなことやってなかったですけど、飛行機のね、管制関係のことやってるから、多分そんなの幻覚として見たのかもしれないと思ったんだけど、でも形がね、私の知らないことなんですよ。こんな飛び物ってない筈だとかね、その飛び物の様子、中の様子、構造とか全部調べて来たんですけど、その人の、その時代のその人の身体を借りて見させて貰うんですよね、で、中の構造とか飛ばし、方とか、ああ、成る程な、こうなってるのか、ヘ-なんて言いながら、面白がって見て来るわけですね。で、そうこうしながらこうやってくるうちに、遠くの方から大きな彗星、コメットがやってくるんです。
 
その当時、地球の周り月は回ってなかったんです。月になる元の天体が遠くの方からやってくるんですね。これは、彗星と同じで氷を、かなりの氷を蓄えて火星とそれから木星ぐらいの間に来てから、これが全部気化するんです。それで、もの凄いでかい天体になるわけです、見た目は。それが近付いて来るとそれが地球にクワ-ッと降り注ぐんですが、これが今から15000年前なんです。15000年。これで、大洪水が起きるわけですね。俺、星やってる人間としてこんなこと人に言ったら、馬鹿じゃないかと言われるんですよ。あまり、これ内緒ですけど。あくまでも臨死体験で見せた内容がそうだったということですよ。だからこう勘違いして貰っては困るんですね。本当にそうだったって言ってるわけじゃないんですよ。臨死体験で見せた内容ですからね。そこを勘違いされると困るんですね。
 
そういうようなもの見て来てから、みんな、その時にね、これあんまり言っちゃあいけないかもしれないんだけども、人間と同じような働きをする人工的な人間を作るんですね。それ、いわゆるクロ-ンって言われるやつがあって、それは高い山岳地帯で、要するに太陽の光にも勝てるようなメラニン色素の多い動物、これはまあ黒い動物ですね。それと寒いとこでも生きていかれるような毛深い人達を作った。それから自分達に似たようなものも作っていく。先ず、そういうふうに作っていくんですね。いろんなそういうような働きをする人達を作っていくんですが、そうして、そういう文明があった時にその彗星がやってくる。
それが地球にぶつかるかもしれないということで、二つの文明の持ってた一つの、一つは宇宙に逃げて行っちゃうんです。これは後で追いかけてみたいと思うんですよね。彼等、どこに逃げて行ったかといったら金星に逃げてるんですよ。結局、彼等の足跡はどうなったかというと、金星に行って住めない環境ではないんだけども、身体の様子が変わっちゃうんですね。彼等は文化を持ってるわけです。だからそれはズ-ッと生き続けるわけですが、身体が、地球よりも引力弱いですから、身体が細くなってしまう。皮膚は象さんみたいになってきます。眼は、メラニンが増えてきて真っ黒けになりますね。そういう人知りません? 何となく、テレビでやってて、私はビックリしましたねえ。エ-ッと思ったけど。あれは臨死体験で見たのに、俺はどうしてこんなとこでテレビで見てるんだろうと一瞬驚きましたけど、後で矢追さんに聞いたらみんそう言ってんですね。その会ったという人達は。だから多分もしかしたら本当かもしれないと一瞬思ってるんですけど。これは未だ僕の確認してないですから、まあまあそういう人達を臨死の中で見たと。
そういう人達は自分達の住める環境、今現在は住めない環境になっちゃった。今地球に戻って来ようとしているんだけど、地球が余りにも酸素が多くなっちゃって、逆に彼等が住み難くなってる、彼等は何をするかというと、彼等はもう少し二酸化炭素を増やさないと生きていかれないんです、地球では。まま、それはそれで一つあるんですね。
 
ところが、そっちへ逃げなかった人達、いわゆる倭人系の私達の先祖みたいな人達はどうしたかというと、いわゆる今ヨ-ロッパの方になるんですが高いアルプスあたりのああいう高い山にみんな避難するんです。避難したって、大洪水にみんな遭うんです。殆ど死んでしまうんです。クロ-ンの人達みんな死んでしまうんです、あ、全員は死なないけど相当死ぬんですね。だけど、大分残るんですよ。そういう人達から新しい時代また築き上げてく。だから今度は新しい時代入って作ってかなきゃいけない。
それでもって、例えば今から15000年ぐらい前から、落ち着いたあたりからだんだんだんだんこう下りてきて、緑をまた作ったりとか、今度は海の嵩が高くなりましたから、今迄海の底だった所がもう海になっちゃったわけで、今と同じような状況になっちゃって、そこからまた、緑が増えてきたり、広がっていって今の地球の原型、だからそれだけ大量の水が降り注いだもんだから、大陸とかその空中に溜まった大量の水で、要するにプレ-トというか地核、グ-ッと押されてくるんですね、重さで。地核って、薄い皮みたいなもので、そこに水が溜まると重みでグ-ッと広がってくるんですよ。どんどん広げられていって(不明)落ちてくるんですね。そうやって、どんどんどんどん広く広がっていった。で、今みたいな地球になっていくんですが、その中で、歴史を辿ってみると例えばそういうものを持った人達がこう生きていく、面白いでしょ、そうやって、現代に繋がってきてる。
 
# by fuku_mama | 2009-12-27 17:06 | ママン日記

木内鶴彦山のお話 7

続きです。
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宇宙の始まり
 
で、それはそうで、一つ終わらせてまた病室へ帰って来たんです。そうして帰ってきてるうちに、段段段段これはどうも生き返りそうだとか何とか言い出すんですよ。じゃ、もっと見たい見たい、宇宙の始まりも見てみたいと思って、宇宙の始まりって何だろうかと膨大な意識の中に入った瞬間に、わかったのは、すべてが自分なんですよ。この空間そのもの、膨大な意識全体が自分自身なんですよ、その全体が何にもすることなくって暇な世界ですよね。
だからそこに例えば人間の損得とか死後の徳の世界とかってないんです。何にもない。無なんですね。ただ何にも無い状態。暇潰しに、空間のひずみを作ってできたのが物質の世界。その物質の世界が、我々の言う三次元、宇宙ですね。エ-ッ、何かビッグバンじゃねえのかよ。ひずみですね。ひずみを使った時にそのひずみが解消されるエネルギ-の流れが物質の始まりなんですね。
そこで、細かい回転が起きるんですが、渦みたいなのが起きるんですが、これはガスになりますけど、これは水素元素になるんです。そのガスがワ-ッと広がるんです、全体に。そして、お互いが引き付け合ってだんだんその塊がいっぱいできてきた、それが、いわゆる私達の言う銀河系になる。銀河系の元のガスの塊。
で、それがドンドン集まってきてお互い押し競饅頭やってくうちに、その臨界量を超えるんですね。光り出して。そして大爆発を起こしてそこからいろんな星々が生まれてくるんですね。
ハ-ッ、これは俺の教わったのとは違うなあと思ったんですよね。宇宙の始まりは、無からビッグバンによって誕生した。無からじゃなかったんですね。でも、そういうものも有りか、こういう臨死の中で珍しい現象も見てるし、もしかしたら、これ幻覚かもしれない。そんな軽い気持だったんですよ。
 
 生命の誕生
 
そうやって見てきて、じゃあ、人間の時代とか宇宙の始まりったっていろいろあって、またいろんなところの生命体とも、面白いんですが、その物質の世界を作って、要するに化学反応しながら高分子までできてくるとか元素までできてくる。そして、また更に化学反応起こしながら生命体なんかができるんですが、その中で生命体というものに対して全部アクセスするんですよ。
 
膨大な意識が。例えば、犬や猫、植物、アメ-バ、雑菌全部に意識が存在するんですよ。その中で一つだけ実験したんですよ。新しく生まれてくる赤ちゃんが受精してから3ヶ月くらいして、脳が形成されてくると意識として入れるんですよ。で、僕実験的にやってみたら確かに入れそうになったんだけど、他のものが入って飛び出された。追い出されっちゃったの。
だから、ア-ア-ア-、凄いなと思って、面白いなと思って、またウロウロウロウロしてて、でそういう面白いパラドックスの中で旅をして、生命体って面白いな。で、植物の意識、動物の意識いろんなすべてのいわゆる生命体と言われてるものの意識、記憶全部、同時に存在して、自分自身になるんですね。そして、その意識がまた生まれてくる、人間の場合には人間ていう赤ちゃんの中に入り込むわけです。そうすると、入り込むと人間の脳の中に要するにデ-タとしてインスト-ルされるんですね。残るんですね。だけど、全部が入るわけじゃなくて、脳の機能の違いっていうのが物質の世界であるんですよね。
例えば、五本が五本全部繋がれば良いけど、ところが一本・・・・・(テープの切れ目で内容不明)・・・
・・・・・生命体の個性であるってのがわかりました。だけど、入ってる情報は一応同じものが入るんです。ただ、入ってるけど、受け手が違うんですね。例えば、コンピュ-タ-でいえば、Windowsってのは多分みんな同じ操作だと思うんですね。だけども、例えばNECに入れたりとか富士通に入れたりとか東芝に入れたら、それぞれ何となく性能が違うてのは、そういう違いが肉体の違い、つまりコンピュ-タ-の違いってのは、肉体を形成してる脳の構造の違いってものと同じです。ですが、膨大な意識が入るのは全部一緒なんですよ。これ犬や猫全部一緒ですね。だけど、その機能があるかないかの違いだけなんですね。
 
  地球の歴史
 
エ-ッ、面白いなあと思って、じゃ、地球の歴史ってものを辿ってみようということで、地球の歴史を見てみるんですがおおざっぱに言ってみるとどういうものだったかというと、地球では生命の住めるところではなかった。私が見てきたものはどうだったかというと、要するに太陽系ができてきて地球ができた頃に大量の彗星、コメットですね、あれは大量の水を含んでましてもの凄い数がぶつかるんです。そして、やがて海ができるんですが、あの当時の海というのは、今と違って海の広さが3分の1くらいなんです。殆どが大陸なんです。で、赤褐色で二酸化炭素に覆われた大地だったんです。
それが太陽光と水の中に含まれたアミノ酸とかそういうのが水の中で溶けて初めて、お互いのエネルギ-交換がやれるようになって、水の中で生命が誕生してくる。最初、元かそういうものから始まって動物のようなものができてくるんですね。そういうようなものから、だんだんだんだん広がってくるんですが、やがてそれが海岸縁に打ち当たっていくとその物のようなものがだんだん大きい植物に変わっていくんですね。そして、生命体の住める環境、ドンドン作ってくれるんですが、それからマングロ-ブのような形で木みたいなのが生えてくるんです。山の上の方は木も何もないですよ。荒れた大地ですから。そういう所から、海岸縁から植物が生えてくるんです。ドンドンドンドン。
そしてその葉っぱが落ちてくると今度海の中にいる動物性の微生物がいたりすると、それが全部腐らせるんです。そしてそれが栄養になってまた繋がってく。その繰り返しで8億年。8億年かかって、今のような透き通った大気にするんですね。透き通った大気にするんです。その大気の状態になって、それから、オゾン層が形成されてきてから、海の中にいた動物が陸に出て上がってくるわけですね。
大体が、その当時は当然今の海の標高0m地帯より深さ2000mぐらい深い所が当時の標高0m地帯だったんです。あの頃は、今のような太平洋大西洋ってなくて、太平洋が一つの海、それしかなかったんです。そういう状態です。
 
# by fuku_mama | 2009-12-27 17:04 | ママン日記

木内鶴彦山のお話 6

続きです。
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 過去にも行ける
 
私は小さい時に、姉と一緒に千曲川、昔は川で、プ-ルがなかったから、千曲川という川で水遊びしたんです、夏休み。で、私は姉と、兄貴達は先に行ってて、姉とすぐ上の姉と一緒に歩いて行ったんですよね。川原が段段になっていて、川原に下りてく道があって途中から石、岩がゴロゴロゴロゴロしてる所を渡りづたいしながら、川縁まで行くというような所なんです。そこまで下りて行って、石がゴロゴロしてるあたりに差し掛かった時に、危ない!っていう声が聞こえたんです。で、パッと見たら、今にも大きな石がウワッと何ていうの、前にいる姉がその石の上に、そのつたい歩きする石の上に足を乗せた瞬間、この岩がグッとせり出したんですよ。で、危ない!と同時だったんですね。岩が出て来て、姉の背中ボ-ンと押して、僕、後ろひっくり返ったら石がゴロゴロって間落ちて行ったんです。それでは、怪我しなかったんですが、その石が落ちてったために姉が前へ転んで、その時に落ちてった石のために周りが崩れてズルズルって落ちていったいったんですね、姉が。そしたら、ある程度大きい石がゴロゴロって落ちていって、足の爪の、爪を剥いじゃったんです。でも、まあ、それはそれで助かったんです。だから、僕は助けたと思ったんですね。
そうしたら、下にいた、様子を見ていた兄貴達が兄貴がいきなり駆け上がって来て、何をしたか、一言もきかないうちに、拳骨ですよ。バ-ン。もう、エ-ッって、俺今助けたのに何で俺拳骨貰うわけって話になって。理由を言っても言い訳だって言うんですよね。もうみんなからそういう、ああいう時って悔しいですよね。で、言い訳を言って、危ないという声が聞こえたから今やったんだと言ったら、誰が言うんだと。確かにいないんですよ。だけど気になるじゃないですか。俺は確かに聞いたんですよね。あの時に危ないって言ってくれた人はいったい誰だろうかと。その人を見つけて絶対今でも言ってやろうと気持があったくらい悔しかったんです、その時は。相当もう、22歳迄、悔しさを引き摺ってあるんですね。
その今面白い状態になってるから、思っただけでそこに行く事ができるってことは、もしかすると過去にも行けるんじゃないかと思って、その悔しさからね。で、危ないって言ってくれた人がいたんだという証拠をね、掴みたいと思って、その時代のことを想像したらもういるんですよ。そうするとね、僕の小さい時の自分と姉が歩いているんですよ。で、声したあたり、ここらへんだよなと見てるんだけどいないんですよ。あれ、おかしいな、そろそろ、もうそろそろ、そろそろになってくうちに、小さい時の姉がその石へ足を乗せようとした瞬間に、危ない!って言っちゃったんですよ、私が。そしたら、小さい時の自分がこっちを振り返って、そっから後、同じなんですよ。ってことは、私なんですよね、犯人は。犯人じゃなくて、救い主は私だったんですね。犯人じゃない、救い主です、私は。俺、今迄、犯人と言ってた、これ間違いですね。私が救ったんですけども。これ、エ-ッ、何これ。何か、そこで何かもっと納得できなくなっちゃったんだけども。
 
まあ、それはそれで、ああ俺かと思ってまた病室へ帰ってきたんです。病室へ帰ってきたら相変わらず未だやってるわけですよ。今度は他の先生達、山ほど入って来て、とにかく、私後で聞いたんだけど、いっぱいいろんな先生が様子見に来てたらしいです。それだけみんな私を注目したみたいなんですよね。どういう訳だと言ったら、学会に報告しなきゃならないから、殺しちゃいけないというんでね。そういう思いがあったんじゃないか。今になると、俺そう思うんですけどね。そうでなかったら、普通先生って諦め早いですもんね。心臓と呼吸が停止すれば、すぐに鼻を詰めっちゃって、はいご臨終です、もう息させないぞみたいな世界があるんですけど。まあ、私はそれされなかった、未だ一生懸命心臓マッサ-ジしてるとかね。で、そういう状態で暇でしょ。だって、いたって暇じゃないですか。それよりももっと何か面白いもの掴んじゃったんですよ。その思っただけで時間の旅ができるというのがね。
 
 未来にも行ける
 
そこでちょっと考えたのが未来は行けるかという。で、未来はどうやって想像すれば良いのかなと思った。その頃から実は自分が産まれて現在までの、その今の思いってあるじゃないですか、思いは今と変わらないんだけど、その脳の中の記憶がですね、もの凄い記憶になってるんですよ。
つまりどういうものかというと、もの凄い天才になったような気がするんですね。すべてを知り尽くす。それを膨大念識って言ってるんですね。私は、産まれて現在までの意識は要するにこの意識、自分の意識。ところがそれ全体の記憶が同時に存在してるんですよ。その世界ってのは何かって言ったらこの宇宙もすべてその意識によって作ってるんですね。で、これを言うと非常に不謹慎だから言い辛いんです。で、その頃から、後で言いますけどね、それが段段段段それ介在してくるんですよ。この膨大な自分と現実の自分がいるってのはいったい何なのか、何なのかと思って常に自分という旧意識を持ちながらそこの中の存在を使って時間と空間の旅をするんですよ。
で、今度はじゃあ未来へ行ってみよう、で、或る未来、適当な未来へ行ったら、それこそ中年の私がですね、腰をついて、高野山みたいな畳の大きな部屋でこういう感じ、これほど大人数じゃないんですが、地球の大切さを訴えているんですよ、私が。中年ですよ。ということは、俺は生き返るかなと。で、その時どんな人がいたかっていうと、顔をズ-ッと見て歩くんですけどね、ヘ-、成る程成る程。そして、この畳の大きな部屋の、僕が座ってるその自分の姿を見ながら、ヘ-、成る程なあなんて思ってね。そして、後ろには大きな掛け軸があるんですね。で、掛け軸はあるんですが、これがまた、その建物の上から見たような見取り図なんです。木が生えててっていうものいっぱい書いてあった。そうだったんですね。そういうの見てまた帰って来たんですね。
ヘ-、俺は未来でこういうことをするのかな。で、もう少し先の未来へ行ったら、もう少し爺さんになってる僕がいるんですね。で、それが何をしてるかというと、ここがちょっと不思議だったんですけども、実はもう殆ど荒れ果てているんです。で、一人で、ああ、えらいことになっちゃったなって言ってるんですね。
ところが、そこに同時にうっすらと同じ時刻で同じ場所なのに、緑の多いところで子供達や孫達に、多分そうだと思うんですよね、星を見せてる自分がいるんですよ。これが、今にも消えそうな情けない状態であるんですよね。ハ-、これどうして同時に存在してるのか良くわかんない。両方とも同じ時間で同じ時刻なんですよ。同じ場所で。まあ、でもこういうこともあるのかあとそれはそれで終わったんですね。
 
 瞬間移動の実験
 
そのうちまた、病室へ帰って来て今度は友達のところへ行ってみようと思ったんですね。ちょっとそこらへんで考え出したのが、今見てる現象や幻覚というのはこれは本当かどうか、これは幻覚ではないかという思いもあるじゃないですか。そうすると、一つ実験してみたかったんです。そこの一つの実験というのは何かといったら、今の時間ですね。今(不明)病室で、生死をさまよっているわけです。その時間に別の友達の場所へ行くことができるわけですね。別の友達の所へ行って、その友達が何をしているか見て帰って来て、未来で治るってことですから治ってから、その友達の所へ行ってその時の様子を聞いて、その内容が合っていれば人には証明つかないけど、自分の中では納得できますよね。そしたら、これ事実だということになりません?そう思ってその実験をしたんです。友達のところに行ってその実験をしたんですが、で、友達のとこへ行ったら、たまたま偶然にもその先輩達、うちの先輩達なんですが休暇で帰ってきてる特別な日だったんです。だから、一番良くわかってる。今日は、何年何月何日今何時、もう夜ですよね、11時頃です。丁度、ガソリンスタンドで夜みんなで喋ってるわけです。星の中、いつもみんなで喋ってたわけなんですがね。そしてズッと国道があって、交差点があって信号機があるんですが、そこに車何台も連なっているんです。
こいつ等に何か印象を与えたいなあと思って、何を考えたかと言うと、1台の車が窓を開けてこっちを向いているんですね。こう見えたんですね。その運転手の顔をこの3人に私の顔のように見せようと思ったんです。意識的にね。入ってね。脅かしてやろうと思ったんですね。
それやったら、3人が、おっ鶴だ、木内だとか言って、おいおいおいって呼んだんですよ。そうして、信号機変わって、車動き出したら、その人が知らない人が手を振ってるもんで、いやになってみんなすっ飛んで行っちゃったんですよ、凄い勢いで。逃げるように。そうして、この3人はどう思ったかというと、俺が逃げてったと思ったんです。いや、そういうふうに仕組みましたからね。
 
# by fuku_mama | 2009-12-27 17:03 | ママン日記

木内鶴彦山のお話 5

続きです。
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死亡体験者の話
 
さて、ここから先が多分皆さん一番知りたいことだと思います。ここまでは、いわゆる臨死体験者の話です。ここから先は、立花隆さんに言わせると死亡体験者の話です。これは何故かと言うと、実は私もポックリ病という珍しい病気だったのと、当時医学会では未だ原因のわからない病気だということで、そういう病気で倒れて未だ知らなかったんで、そこから全部デ-タを取って、学会に報告するつもりだったんですね。そのために、全部脳波から全部計っていたということもあって、運良くそういう状態を体験したのも全部計ったということなんです。ですから、それは先ずこういう状態で生き返った人はいないという裏付けにもなったのがあそこにあるわけなんですね。
 
さて、この次どういうふうになったという、1回我に返った時にナ-スコ-ルのボタンを探したんです、僕は。何故かというと、今意識が戻ったけど、これは生き返ったのか、それともこれから本当に死ぬのかどうかわからないんですよ。自分の頭の中では。まあ、珍しいもの見たんだけど。そこでやっぱり気になるのは今日の検査の結果聞きたかったんですよね。どうでも良いけど、とりあえず聞きたかったんですよね。で、ナ-スコ-ルのボタンをこう探したら、うちのお袋親切にも入れてくれたんです。入れてくれたんだけど、押す力ないんです。
押す力なくって、その時に心臓と、心臓が最初止まったんですね。で、ドッキン、ドッキン、ドッキンと脈打ってるんですが、それがドッキンで終わっちゃったんですよ。アレッと思った次の瞬間息ができないんですよ。呼吸ができないってどうなるか皆さん教えておきますけども、吐いたきり、吸えないんです。吸えないんです。で、苦しくないんです、それで。最初、それで苦しくないってことがどういうことなのかわからない。だけど、その状態でありながら意識はさっきからズ-ッと継続してるんです。わかります?その状態になった時、こうなって、上を見てる状態で、アレ、息もしてないと思った時にうちのお袋がハッとここ近付いたんですよ、ここに。
で、身体揺すぶるんですよ。そして、何て言ったかというと、あっ、死んじゃったと言うんですよね。僕は一瞬びっくりしましてね、何を言ってるんだろう、お袋はと思って。そして、親父をすぐにたたき起こして、そのままナ-スセンタ-へ飛んで行ったんです。そして、親父に、鶴彦今死んじゃったって言って親父を起こすんですよ。息してないって。息はしてないわなと思ったけど。で、ナ-スセンタ-へ行った。うちの親父は起き上がってベッドの足元に捉まって、僕の顔ズッと見てるんですよ。寝てる状態で眼と眼と合ってるんですよ。と、親父が固まってるんですよね。何か深刻な顔しちゃって。俺は何かといったら、身体が何か楽になったような気がしたんですよ。さっき言った床擦れとかああいうような痛みがないことに気が付いていくんですね。段段薄れてくって思ってたけど良く考えたら、その時点ではもうないんですね。だけど意識は繋がっているから僕は死んだって思ってないわけですよね。で、親父の顔見ながらニコニコしてて、ニコニコした振りをしたのかもしれないんだけど、大丈夫だよと言うんだけど親父の顔ここらへんが変わらないんですね。
何かそっちの方が心配になって、そしたら上半身だけがベッドに起こされるような雰囲気だったんで、起き上がって、親父さん大丈夫だよとにこやかに自分は話し掛けたつもりだったんだけど、変化しない。その方が心配になりません?今俺は死んだって思ってないんだから、自分が。そうでしょ。俺、こんな起き上がれるようになって何だよって感じですよ。そして、意識的じゃない、無意識的にやったんだけど、足をベッドの脇に出して立とうという素振り、素振りというか、自分では本当は立ってるんだけど素振りと言わなければならない辛さがあるんですけどね。そうやって、手をつこうとしたら、ここに自分の肉体があるんですよ。
これはね、はっきり言うとショックですよね。何これ.俺はここにいるんですよ。何で俺はここに寝てるわけ?わけのわからない、頭の中で整理できなくなるんです。これ絶対ね、皆さんこれからねパニック起こさないように。意識の方の自分が現実の世界だと良くわかりますね。だけど、寝てるのも現実に見えるんですが、でもその時は、これ多分幻覚だろうと言い聞かせるんです、自分のどっかで。あっ、これきっと幻覚なんだ、熱にうなされてるんだ、きっとと思いつつ、それでも何か余りにもリアルなんですよ。そして今度、親父大丈夫だよとベッドの脇から言って、自分の姿見ながら親父大丈夫だよと言うんですけど、親父固まったままなんで、耳のそば行って、親父!って脅かそうとしたわけ。素振りとすればね。
耳元行って親父!って言おうとしたら、いきなり親父の身体の中へ入って、親父の目線から自分の姿を見てるんです。そこで初めて気が付いたのは、俺は親父に取り憑いたと思ったんですよ。正直言ってそうでしたよ。これはまずいと思って何をしたか。俺、大丈夫だと言い聞かしてたんです。
そしたら、看護婦さんが飛んできて、飛び乗って心臓マッサ-ジ始めるんです。もう一人の看護婦さんがやってきて、酸素マスクかなんか持って来てゴトゴトゴトして、お父さん邪魔だから出てください!って言って、出た、親父が。俺、行くとこないんですよね。で、看護婦さんこっち来るから俺奥の方行って隅っこでズ-ッとこう見て、いや、ぶつかると危ないと思うじゃないですか。
これ、笑い事じゃなくて、そのくらい現実味なんです。わかります?私の言ってること。避けるんですよ、私。で、避けて、病室の隅っこに行って、だから看護婦さん通ってくでしょ、酸素マスクやったりいろいろして、それズッと見てるんです、こうやって。で、見てるうちに、ふと気がつくとお袋が未だ来ないんですね。さっき、ナ-スセンタ-飛んで行ったきり。お袋、どうしたのかなあと思ったらいきなりお袋の脇にいるんですよ。その前に私の病室からお袋のいた所まではお袋はたまたま電話をしようとして、玄関にしか電話機がなかったんです。で、病室は凄く奥なんです。そっからそこまでは凄い距離があるんですが、そこに瞬時私がいるわけです。あの当時はダイヤル式の電話機だったのに、お袋はそれしか使ったことないのに、プッシュホンに変わっちゃったんですよ、公衆電話、その頃なんです、時代背景として。昭和52年。プッシュホンの電話ってうちのお袋使ったことないから受話器を外して、メモ帳見ながら、さっき家に帰った姉達ところに電話しようとするんですが、うまく掛からないんですよね。そのうちイライラしてきてこうやってるんだけど、俺が横っちょで何番だと言うんだけど、全然気が付いてくんないんです。それが何か面白いなあと思って。そのうちお袋何と言ったかと言ったら、今鶴彦息を引き取ったけど慌てないで急いでおいでと言うんですね。何かそんなこと言って、いや、そのこと覚えてなくて、後から聞いたんだけどね、確かそう言ってたみたいですね。
 
それはそれとして、そして、また病室の事考えたらまた病室にいるんですよ。だから、思った瞬間に、その場その場が何か瞬時に入れ替わるってんじゃなくて、いきなりその場にいるんですよね、だから。眼をつぶって開いたら、もう別の世界になってるみたいな感じですよね。だから、そういうような感じでそこにいるわけです。そこでまた暫く見てたら、いたんだけども、そういえば、その検証がちょっと面白くない、相変わらずやってますからね。そのうち先生が来てなんだかんだやってる、そのうちちょっと間が空いてくるんですよね。ふと、何となく今の現象が面白いって感じて、いや、姉のこと思うと何か姉んとこ行けるんかなというふうにうつうつ思ったら、いきなり姉のとこ行ってるんですよ。
で、今言われて、皆さん車に乗って走り出してる時、そこにいるんですよね。だから、誰が運転してどういう会話をしてるか僕は知ってるわけです。で、それを聞いて来て、後で、これは後でね、治ってからって意識が戻ってから、暫くしてから姉達来た時、車の中でこういうこと言ったよね、ああいうこと言ったよねって言ったんですよ、そしたら、姉達何て言ったか、そうそうそれでさ、って話が続いた。その前にね、何でお前は知ってるのって言って欲しかったわけ。話は、そうそうそうそうそれでさあ、あん時はこうだったよねって話は続いちゃったんですよ。あれ、ちょっとショックだったんですけど。何にも不思議に思わないんですね、あの人達って。いや、あの人達って、家族ってそうなんですかね。まあしょうがない。
それは後の話ですけどね。そういう状態で喋ってる内容なんかを見て来て、また病室を想像したらまた病室にいるんですよ。そしたら、今度は他の先生が来て、主治医じゃない他の先生、当直でなかった先生が酒飲んでて、家で多分酒飲んでたと思うんですが、エ-ッて飛んで来てくれたんですね。酒臭いのなんのって、あの、匂いがわかるんです、先ず。姿が良くわかると同時に匂いと風とかね、そういうの、こういう感じ良くわかるんですが、ただ身体がないんですね。身体、ここにありますから。で、ズッと見守るしかないんですよ、こうやっててね。そのうち、兄貴とかどうしたんだろうと思って、そうなるとみんなに会いたくなるんですよね。今こういう状態になっちゃって、何か面白くなっちゃって、段段面白くなっちゃって。兄貴達どうしてるかなあと思ったら兄貴達のとこ行くんですよ。(不明)実家に行って、先ず実家に行ってみて気が付いたのはお線香まとめて火が付けてあるんですよ。あれボア-ッと火が付かないで良かったと思うんですよね。あれ、線香って固まると危ないじゃないですか。すぐ火がついちゃうんですけど。何を考えてるんだと思って後で文句言いましたけどね。生き返ってから。そうしたら、俺等そういうことしてないって、後で帰ったらしっかり燃えた跡なってる。お前何で知ってるって、そこで不思議に思って欲しいですよね。
だから、そういうことがね、みんな知ってくんない。良いんだけど。些細なことなんだけど。俺とすれば、証拠残してるわけです、やっぱり、何かしら。まあ、それはそれで、また病室へ帰って来る。そのうちに、これ面白くなってしまったんです。
 
# by fuku_mama | 2009-12-27 17:01 | ママン日記

木内鶴彦山のお話 4

続きです。
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臨死体験者の話
 
先ず、死んだらどうなるか、先ず最一番初に頭に浮かぶ事なんだと思います?これから皆さん経験すると思いますけど。先ず、一番最初に経験することは、荼毘(だび)に付される瞬間って、気になりませんか? 焼かれる、熱いかとか、熱くないかとか。あれ、気になるんですよ。あの、本当に気になりますよ。焼かれるっていうのは熱いのかなあって、死んでしまっていれば関係ないとは思うんですけど、あれ、気になるんですよ。細かいことですけどね。
で、その次何を考えたかというと、珍しい病気だったんで解剖されるという。解剖される時って石のベッドに寝かされるというね、それが冷たいのかなあとかね、何かそういうもの想像したりとか。で、焼かれて骨になってるのに埋められると考えたんですよ、僕。それは僕の記憶の中に土葬というのが、僕等小さい頃に土葬が多かったんで、それがダブッっちゃったんですが、今関係ないですよね。骨になっちゃって壷の中に入ってポンと置かれるだけですけども。あの当時は土葬ってあって、土葬のこと想像しちゃうんですね。そうすると何か土がこれへ入ってきたりとか何か息苦しいと、死んでるよ、その前に。そういう状態になるんですよ。気になるんですよ。そういうのが。22歳だったから余計感じたのかもしれないけど。そういうのがもう溜まんなくなってくるんですよね。
 
そのうちにね、人を恨むようになるんですよね。なあんで、俺ばっかりそうなるんだ。他にいっぱいいるじゃないかよみたいな。もっと先に行ってもいい人いるんじゃないかと思いつつも、なあんで俺ばっかりこうなるんだというような事とかそういう事考えていくんですよ。そのうちそれがもう極大になるんですよね。死に対する怖さというか、もの凄い極大になります。このままだったら、どこか飛び降りて死にたいと思うんですが、残念ながら私身体が動かなかったんです。そうすると、ベッドで寝たきりなんですね。そういう状態で死の直前を迎えてくるんですが、これがまた面白いんですが、後1週間と言われて夜寝るじゃないですか。次の朝、眼が覚めるんですね。そうすると1日近付くんですよ。死刑執行の日が近付くみたい。あれはいやですね。一日一日近付いてくるのがいやですね。で、近付いて来る度に、すぐ近くに保育園があるんですが、保育園の子供達の声が聞こえてちゃんと決まったように音楽が流れてる。これが何とも不思議でしたよね。お昼の時間になると、仲良く手を洗おうなんて音楽が流れてくる。何か世の中良いんですよね、平和で。俺が今死ぬっていう時にね。
 
そこで一番考えたのは何かといったら死の世界というのはいったい何だと考えたんです。だって、今からこれから死ぬわけですから、人がどう思うか関係ないですね。僕がそこで想像したのは、どういうことを考えたかというと、宇宙の始まりは、無からビッグバンによって誕生したって教わってきたんですね、今迄。だから、無からビッグバンによって誕生したんだ。そして死んでしまえば無に戻る。つまり、無から始まって無に戻るんだというふうに思うようにしたんです。これは別に思うだけですから、本当にそうなるかどうか知りませんが。そうなることによって死ぬということに対する思いが段段良くなっていくんですね。良くなるっていうか、自分で許せるというか、もう行くとこないですから、そうすると死という世界を想像するようになるんです。そうして、段段段段それに近付いて行くわけです。
それが段段今度は楽しみになってくるんですね。死の世界って本当はどうなんだろうってね。行くとこないですから、それしか考えない。そのうち、今日死ぬという日の朝、眼覚めるんですよ、これが。今日、死ぬという日ですよ。それを迎えるんですよ、自分で。で、やあ、やっとこれで死ねるなんて思わないですよね。重いですよ。とうとう、来てしまったなというね。それもまた子供達のはしゃいでる声とか、まあ能天気に聞こえてくるんですよ。俺が死ぬっていうのにね。もう、世の中癪に障るななんて思うくらい、そういうのが聞こえてくるんですよ。そこでもって、回診の先生は今日死ぬんですねとは言わないんですけども、まあ一応回って来るんですね。どうですかって、良いわけねえじゃねえかと思いながら、どうですかと来るんですね。で、成る程、成る程なんて何だかわかんないけど、そうしてやる時、うちの親父が面白いこと言ったんですね。
うちの息子はどういう病気で死ぬんですか。原因がわからない。良く考えてみたら。ただ、この状態でそのまま死んで行くってわけですよ。俺も良く良く考えたら、俺はどういう原因で死んで行くのか良くわかんないですよ。倒れて、こういう状態になっちゃったんだけど、何がどうなんだかさっぱりわからない。これでは俺はちょっと死に切れないなと思ったら、うちの親父もやっぱりこのまま行かせたくないという気持ちで、先生に言うんですね。先生、うちの息子、どういう原因で死ぬか、1回検査してくれ。そう言ったら、先生何て言ったと思う?検査したら死にますと言うんです。今日死ぬんだから良いと思うんですが、先生は自分のやったことで死なせたくないんですね。
だけど、余りにもたっての願いで、やるかという話になって、検査したんですけども、それは透視という器械、昔あった透視というので、こう身体をこんなことやりながら、写ってくるそれ見ながら、ナンダカンダと、そんな器械しかなかったですから、そういうのでやって、ああ、ここが原因ですねなんて、いろんな話をしている、原因がわかりましたねって、はいって、それでお終いなんですけどね、それから病室から連れて来られてまたベッド、病室まで入ってきて、そして、寝てるうちに、今度姉達がそこに言ったりするんだけども、大抵コソコソコソコソ話が始まるんですね。あれ面白いもんですね。うちの母親、母親ってのは凄いですよね、段取り、手回しが。何か余り進んでかれると、ちょっと待ってちょっと待って、未だ行かせないでくれという思いになるんですが、うちの姉達がそれで1回帰るんです。で、うちの親父とお袋が残るんですね、で、お袋がベッドの脇にいて、うちの親父が、まあその時は未だ起きてたんですけど、その頃から意識がフッと消えるんですよね。
 
次に意識が戻った時に、これ真っ暗闇の中、這いずり回ってるんです、自分が。真っ暗闇の中。で、どうもこうやって土を握る時に土がグシュと出てくるから、ぬかるみのようなとこ。そこ、どういうわけか、這いずり回るんですね。そのうち、遠くの方にポツンと小さな明かりがポツンとあるんですね。それ凄く明るいわけじゃなくて、あんまりにも、暗過ぎるのでその明かりが際立ってるんですね。全体を見た時に何の当ても無いからその明かりを目指して行くんです。で、ズ-ッと這ってくんですね。何で這ってたのか良くわかんない。とにかく、這ってくんですけども。そうすると、その明かりが段段遠くなっていくんですね。要するにこういうトンネルのように段段なってくるんですよ。とにかく、そこに向かって出てくるんですが、で、その外に、それで穴から出たわけですね。
すると、外が薄暗いというか明るくはないんです、薄暗いというかね。そして、遠くの方に薪を、青白い炎があって、薪を焚いてるようなボヤ-ッとしてて、その明かりで全体が照らされているぐらいの暗さ、だから明るくはないんですね。出て来た時、草がボウボウと生えてる、草が結構生えてるんですけど、で、裸足ですから歩いてその感触があるんですね。これはいったい何だろう、僕しかいないんです、周りに人がいないんです、その情景しかないんです。で、そこから立ち上がって、何だろ、これと思って歩いていくんですよね。ドンドン歩いてくとやがて川にぶちあたるんですね。で、そこで、ふと考えるんですよ。
あっ、これが三途の川かと思ったんですよね。エ-ッ、これが三途の川か。で、こう見てると、川がゆっくり流れてるんですね。その光の光点、一番元になる所ってのは、その対岸にあるわけですね。とにかく、その対岸迄行ってみたいと思ったんですね。で、とりあえずその対岸迄行くには、舟、三途の川とそれから船頭さんがいて舟で渡してくれる。
ねぇ、良く言われるじゃないですか。思い出したんですけども、六文銭忘れたんです。私、六文銭がないと気が付いたんです。あれ結構焦るもんですね。これから皆さん経験するから、六文銭というのが凄い気になったんだけどなかったんですよ。どうしようか、船乗り、誰かいる筈だ。誰もいないんですよ。で、葦の生えてる所に一艘の木造船が捨ててあったんです。それに乗っかって、こう押して飛び乗って、舟の先端に行って両腕入れて、こう掻くんです。
苦労するでしょ。あの世へ行くのに、俺どうしてこんな苦労するのか良くわかんないんですけど。とにかく、凄い腕が疲れるくらいやってくるんですよ。やっとの思いでこう行くんで、途中で1回休むんですね。後ろ見て、前見るんだけども、どっちも行けない距離でもう行くしかないかとまたそれで漕いで行くんですね。
俺、不思議だなあと思ったのは、川ゆっくり流れているんだけど流されないで真っ直ぐ行くんですね。あれも不思議なもんだなあと思いつつ、まあまあいいやと、とにかく向こう岸に着いたら疲れて腕がパンパンになるんですよ。
で、飛び降りてゴロッと横になって伏せていたんです。暫くして、こう目を開けると丁度10mから15mぐらい離れた所にそのモア-とした薪を焚いたようなのが見えてるんですね。良く見ると、人間のような影というか、五体ほどフワフワフワとしていてその一つが近付いてくるんですよ。ズ-ッと近付いて来て、良く見ると喪服を着た美しい中年の女性だったんです。で、これ後でわかるんですが女性がこう近付いて来て、私の名前を呼ぶんですよ。鶴彦、お前何しに来たって。別に何しにって、来たくて来たわけじゃないし、思ったんですけど喋らなかったですけど、そう思ったんですよね。来たくて来たわけじゃない、こういう状況になっちゃったんだからしょうがねえだろみたいな思いがあったんですけども。そして、いいから付いておいでと言われて、そこから立ってス-ッとその薪の焚いてるところに段段近付いて行ったら、3人のお年寄りがいて一人が若い青年だったんですね。その若い青年というのは、僕が中学の時にブルト-ザ-に挟まれて亡くなっちゃった従兄弟なんですよ。その従兄弟とはいろいろ話をしたりして、今叔父さんの家ではどうのこうのとかいろんな話をしていて、だけど他のお年寄りは良くわかんないですね。わかる、この人しか知らねえなあと思いつつ、この美しい女性わからねえなあと思ってズッといたんだけど、ま、従兄弟と話したんですね。
暫くして、一目話してたら、その美しい女性が、お前もっと良いとこいかなければいけない、付いておいでと言うんですね。付いて行ったら、そこからズッ-ッと離れた所、丘の上に登って行くんです。ドンドンドンドン登って行くんですが、そのうち空が金色っぽいというかオレンジ色っぽい空なんですよ。それで、ドンドンドンドン登って行ってその丘の頂上あたり迄来た時に、全体が見渡せるようになった時、それがもの凄い巨大な洞窟、地下帝国みたいな、凄い洞窟のようで空がみんな金色なんですよ。そして、太陽みたいなもの、太陽ではないんだけどもその光の元みたいな所、もの凄い強い金色に輝いているんです。そして、その明かりで全体が照らされてる感じで。そして、丘はズ-ッとこう下がって、ズ―――ッと下がって遠くの方まで行って地平線のように広がっているんですね。
で、もの凄い心地良い風が吹いてくるんですよ。そこを、その女性と後先になりながら降りて来るんですが、もうこう深呼吸して気持ち良いんです、それが。でも二人しかいないんですよ。降りて行く間に、その中心でもの凄い明るい光がフワ-ッと何か絡むようにして、すると、人の顔のように見えたりとか、いろんな、あれもしかしたらお釈迦様とかマリア様と言うのかもしれないけど、俺良くわかんなかったんだけど、綺麗な何とも言えない姿に見えたりする。そういうものをこう眩んだりして、足元は全部膝ぐらいの高さ迄の、芥子に似たようなので、もの凄いいろんなのが輝いていましたね。そういうような情景でそこを降りて行くんですね。もの凄い気持良いんですね。そうやって降りて行く時にふと見たらその女性がいなくなったんですよ。
 
あれ、どうしたんだろうって周りを探したらいきなり今度はベッドでまた寝ている自分に意識が戻ったんです。そこまでが第一段階。これは、立花隆さんとお話させて頂いたんだけども、その時に世界中のいろんな人達を調べてみると、いわゆる臨死体験者ってのは脳の機能が低下して仮死状態になると見る現象幻覚が多分国の違いとかいろいろあって、あれあるんですが、お花畑と光と水のものをどうも見るらしい。これは、共通してるらしいんですよ。人間の機能の中にそういう機能があるみたいなんですね。先ず、これ第一段階。殆どの人はこのまま、生き返るんです。
だから、光に包まれた時、自分が何かさもお釈迦様とかマリアとかイエスとか何かわかんないけど、何か信仰されてる特に強いものがある人はそういう姿に見えて、何か、何も言ってくれないんだけど何となく悟ったような気がして何か神から啓示を受けて生き返るような形になる。どうも、そういうのが多いって話ですね。これは脳の機能の中のものだということなんです。そういう状態でありながら、たまたま空中から自分の姿を具体的に見たような人達もいる。立花隆さんが言うには、そういう人達を調べてみて、一つだけわかることはみんな脳を強打してる。交通事故とか、或いは何でも良いんです、転がったとか、頭を強く打ったり、頭の障害が一瞬ポンと起きる時、そういう時には脳の機能の中ではない状態を一瞬見る。それはたまたま上から下を見たりとか、いう現象はあるそうです。そういう話は聞いてる。で、それを調べてみると、だいたい多いのが交通事故やすべって転んで頭打ったとか、いろいろなことで脳に障害を受けた人、それは空中から見るような現象を見ると。それ以上の人はいないそうです。
 
# by fuku_mama | 2009-12-27 16:59 | ママン日記