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ママンよりあなたへ…


by fuku_mama
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父に感謝と祈りを


先日、父より電話があった。

ガンで気道確保が難しくなり
声帯を含む咽頭部分を切除するらしい。
以後、呼吸は喉の付け根につけた穴から
直で肺にいき、食べ物は小腸の一部を移植して
胃に通す。

今までの声は出せなくなり
口や鼻での息はできなくなる。

76歳でこれを克服できるのか?
おぼっちゃまの父なので、ちょっとあやうい感じがする。
男の人というものは、女の人とちがって精神がデリケートで
いくじがないものだ。
特に父はそういうところがあると思う。

なんで咽頭ガンになったのか?
たぶん、いいたい事をいえないというストレスが、たまっていたからだと思う。
実家は、ともすると父をぬかしての男性蔑視の傾向が強く女のたまり場と
なっていた。嫁に行った娘が娘を連れてしょっちゅう愚痴をまきにきつつ
「もっと堂々とセックスについて語ろう、夫婦愛はセックスから!!」
と、女の色気をこれでもかと表にする事に生き方を表現する、アメリカ帰りの妹。
周りは女だらけ。父はいつも書斎にひとりこもっていた。
息子である弟でさえ、この女パワーには近付きがたいきがしているのか
あまり訪ねる様子もない。

父は孤独だったと思う。

だれもいないときでないと本音がいえない状況に
誰も気がついてあげられなかったのが残念だか、これも彼が選んだ
道の延長なのでしかながない。
あそこでは、そうでしか生きられない。
私はぬけだせて良かった。

そう。あそこでは私たちのようなタイプは、病気になってしまう。
恐ろしい空間だった。
ちょっと卵巣がかたっぽなくなって子宮がだめになるくらいでよかった。
ガンの赤ちゃんなんて悪さする前にひまし油湿布とびわの葉エキスで
早めに溶かしてしまえばいい。
本当にぬけだせてほんとうによかった。

父には病院がわかったらはがきを出そう。
北海道のおばちゃんにきけばいい。

あの家には金輪際近付きたくない。

ただ、父の手術の成功と痛みの軽減と
そして、突貫工事でつくったような、息をするにも痛い肺と
つばを飲み込むのも激痛の走る口で生きていく事に
どうかくじけずにいられることを。
それはあまりに高いハードルだけれど、
どうか最後までどうどうと戦われる事を
祈っていこうと思う。

76歳・・・・たぶん最後の戦いだ。



ママンの父への手紙の追伸
「ひょっとして、この次にあうのはむこうの世界かもしれないけど
 そのときは、どうどうと胸はってあえるようにお互いにがんばろう」

ママンは、この人がいないと生まれてこなかった。
ママンは、今とても幸せでこころが豊かだ。
あたたかい友人 あたたかいふんどしばーちゃん
あたたかい家族。
あたたかいにゃんこたち
心から生まれてきてよかったと思う。
父よこんなすばらしい命をくれて 
ありがとう。
ありがとう。
by fuku_mama | 2009-03-10 14:42 | ママン日記